Uber Eats(ウーバーイーツ)で学生がバイトでやるなら、親の扶養から外れないように注意が必要。
理由は、稼ぎすぎると税金をたくさん払うことになって逆に損するかもしれないから。
上場企業で税金担当をしてる筆者が、「扶養って何?」ってところから解説します。
「Uber Eats(ウーバーイーツ)でめっちゃ頑張って稼いだのに、親の扶養から外れて損した!」
ってならないように、一度読んでおくと損しません。
ウーバーイーツで学生バイト!扶養に入るなら稼げるのはいくらまで?

Uber Eats(ウーバーイーツ)で大学生がバイトするなら、親の扶養から外れないように。
大学生がウーバーイーツでバイトをして稼ぎすぎると、親が払う税金が増えて怒られちゃうかも・・・
まずは「扶養」の考え方について簡単に説明して、具体的にいくらまでUber Eats(ウーバーイーツ)で稼いでOKなのかを解説していきます。
扶養ってそもそも何?
扶養とは、「家族を養っていますよ」って申告することで「お金がその分必要だよね、税金を軽くしてあげよう」って考え方。
親が給料に応じた税金を納めるときに、扶養に入っている人がいると税金が安くなります。
でも、学生がバイトで稼ぎすぎちゃうと、「自分で生活していけますね」ってみなされて扶養から外れるんですね。
扶養から外れるとどうなるかというと。
学生が扶養から外れると
- 親が払う税金が多くなる
- 学生本人も税金や社会保険料を払うことになる
親は税金が10万円くらい高くなります。
学生本人も、所得税やら社会保険料やらを払うことになり、手取りが減ることに。
ってならないために、Uber Eats(ウーバーイーツ)で学生が稼いで損しない具体的な金額を紹介していきます。
学生がウーバーイーツで稼げる金額

Uber Eats(ウーバーイーツ)で学生がバイトするときに、扶養から外れない金額をざっくり言うと↓
- Uber Eatsだけ:所得48万円まで
- Uber Eatsとバイト掛け持ち:(バイト代-55万円)+Uber Eatsの所得=48万円まで
※1月1日~12月31日までの1年間の金額
Uber Eats(ウーバーイーツ)だけで稼ぎたい人は48万円までが扶養から外れません。
飲食店などのアルバイトと掛け持ちするなら、上の計算式で48万円を超えない金額まで。
2019年までは38万円でしたが、2020年以降は税金の法律が改正されて48万円が上限になっています。
古い情報のまま放置されてるサイトが多いので注意。
それぞれの計算方法を詳しく見ていきます。
学生がUber Eats(ウーバーイーツ)のバイトのみで稼いで扶養から外れない所得=48万円
Uber Eats(ウーバーイーツ)だけで学生が稼ぐなら、所得48万円以下までが扶養から外れない金額です。
所得とは、稼いだ金額から経費を除いた金額のこと。
以下の図を見てください。

例えば、1年間で55万円稼いだけど、自転車買ったり専用のウェアを買ったりして20万円使ったよって場合の所得は
55万円(収入)-20万円(経費)=35万円(所得)
所得が48万円より少ないからセーフってこと。
48万円を超えなかったら所得税もかからないから確定申告もしなくてOKです。
学生がUber Eats(ウーバーイーツ)とアルバイトを掛け持ちする場合

Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼げるのが48万円までだと少なすぎる・・・
そんな方は飲食店などのアルバイトも掛け持ちしたらもっと稼げます。
学生がUber Eats(ウーバーイーツ)とバイト(=給与収入)の掛け持ちで稼げる金額の上限は以下の計算式から算出します。
(給与収入-55万円)+Uber Eatsの所得=48万円まで
実は、Uber Eats(ウーバーイーツ)で働くと「個人事業主」ってことになります。
そして、Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼いだ金額は「給与収入」ではなくて「事業収入」に。
一方で、飲食店や引っ越し屋などで雇われて働いたり、派遣会社に登録して働いたりする一般的な「アルバイト」でもらうお金は「給与収入」。
アルバイトと掛け持ちする人が、扶養から外れずにUber Eats(ウーバーイーツ)で稼げる金額を計算すると、こんな手順になります。
- アルバイトで稼いだ金額から55万円を引く。マイナスの場合はゼロで計算
- ①から48万円を引く
- ②のマイナス金額だけウーバーイーツで稼げる
専門的な言葉で言うと、55万円は「給与所得控除」、48万円は「基礎控除」って名前です。
例を見てみましょう。
アルバイトで100万円稼いだ場合、Uber Eats(ウーバーイーツ)でいくらまで稼いでも大丈夫?
- 100万円-55万円=45万円
- 45万円-48万円=-3万円
Uber Eats(ウーバーイーツ)で3万円までなら扶養から外れない。
税金の考え方は1月1日~12月31日までなので、次の年になったらまたリセットされます。
ちなみに、アルバイトと掛け持ちの場合に、Uber Eats(ウーバーイーツ)で上限額20万円までなら確定申告も不要。
普通のアルバイトは、源泉徴収を会社側でしてくれてるはずなので確定申告は不要なんです。
もっとUber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぎたいなら、青色申告するのも手

学生が開業届を出して青色申告って方法で確定申告すると、扶養に入ったまま稼げる金額が多くなります。
開業届を出して青色申告しても、すぐに扶養から外れるわけじゃないんです。
青色申告しない場合とした場合で比較します。
【学生で青色申告しない場合】

今まで述べた通り、収入から経費を引いた金額が48万円かどうかで扶養から外れるかどうか決まります。
一方、青色申告すると・・・
【学生で青色申告した場合】

条件を満たして青色申告をすると上の図の通り、65万円を引いて所得を計算できるようになります。
つまり、青色申告をして扶養に入ったまま稼げる所得の上限は年間113万円に。
48万円+65万円=113万円
青色申告をするにはまず、2つの書類を税務署に提出します。
青色申告に必要な書類
- 開業届
- 所得税の青色申告承認申請書
なんか難しそう・・・?
freeeにメールアドレスを登録すれば、無料で5分あれば書類が作れます。
青色申告で確定申告するのも、freeeを使うとスマホから経費を登録しておけば、ほぼ自動で書類を作ってくれます。
青色申告で使うには月1,000円くらいかかるんですが、経費に入れられるし、65万円さらに稼げるって思えば安いです。
学生がウーバーイーツでバイトするなら扶養から外れないように注意しよう
学生がUber Eats(ウーバーイーツ)でバイトするなら、「1年間の所得48万円」が一つの目安。
もっと稼ぎたいなら、給与収入のアルバイトと掛け持ちするか青色申告。
青色申告で確定申告すると、税金の知識や経理の知識も自然に身ついて、社会人になってからも役立ちます。
初めてでよくわからんって方は会計ソフトを使えばだれでも申告できるので心配しなくてOK。
Uber Eats(ウーバーイーツ)でしっかり稼いで、今のうちにたくさん遊んでおいてください。