Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぐとかかる税金は主に3つ。
ウーバーイーツの配達員が払う税金
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税(年間290万円以上)※
この記事では、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーが払う可能性がある税金について、経理で税金担当してる筆者がわかりやすく解説。
せっかく汗かいて稼いだお金を守るために、税金について知っておいて損はないです。
ウーバーイーツの配達員の税金は?
Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぐと、税金を自分で払わなきゃいけません。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員は「個人事業主」なので、飲食店のアルバイトの給与収入などと違って、納税は自分でやることになります。
損しない税金の知識、わかりやすく解説していきます。
ウーバーイーツで稼ぐとかかる税金は3つ
冒頭に述べた通り、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーが払うことになる税金は3種類。
ウーバーイーツの配達員が払う税金
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税(年間290万円以上)
では、税金それぞれについて解説していきます。
ウーバーイーツ配達員が払う税金①所得税
Uber Eats(ウーバーイーツ)で所得税がかかる(=確定申告が必要)のは以下に当てはまる人。
- 副業:年間所得20万円以上稼いだ
- 学生・主婦(主夫)・専業:年間所得48万円以上稼いだ
ここで言う年間所得とは、1月1日~12月31日までに、収入から経費を引いて稼いだ金額のこと。
所得のイメージは以下の図を見てください。

いくらから確定申告が必要なのかもっと詳しく知りたい人は以下の記事もどうぞ。
ウーバーイーツで確定申告はいくらから?節税しながら稼ぐには?
会社員が副業でUber Eats(ウーバーイーツ)の配達員の仕事をしてると、所得20万円以上稼いだら確定申告。
学生などは所得48万円以上稼いだら確定申告が必要。
確定申告するということは、所得税もかかるってことです。
所得税は、稼げば稼ぐほどたくさん払うしくみ。
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
国税庁「No.2260 所得税の税率」より
例えば、100万円の所得があったら5%なので、5万円の所得税がかかります。
ウーバーイーツ配達員が払う税金②住民税

悲報です。
所得税と違って、1円でも稼ぐと住民税は発生します。
住民税の目安は所得の10%。
確定申告する金額に達してない人も、住民税はかかるので市区町村に申告します。
確定申告してる人は、特に申告しなくても税務署から市役所などに自動的に通知されるので何もしなくてOK。
ちなみに、住民税の金額は2種類の税金からできてます。
住民税の金額=均等割+所得割
均等割は誰でも均等にかかる税金で、東京なら5,000円(令和5年まで)。
住んでる場所で微妙に違いますが、数百円くらいしか変わらないです。
所得割は、稼いだ所得(=Uber Eatsからもらった金額-かかった経費)×10%が目安。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で50万円所得を稼いだら、5万円も住民税に・・・た、高い(泣)
ただし、申告しないと延滞した分、余計に税金を払うことになるし、本業の会社に問い合わせされたりして最悪のバレ方をしたりとリスクがでかいので申告するしかないのです。
なお、会社員でUber Eats(ウーバーイーツ)の副業やってる人は住民税の申告の仕方によっては会社にバレます。
気になる人は以下の記事も合わせて読んでバレるの防止してください。
Uber Eatsの副業は会社にバレる?【簡単にできる対策】
ウーバーイーツ配達員が払う税金③個人事業税

結論から言えば、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員が個人事業税を払わなきゃいけない可能性は低いです。
個人事業税とは、事業をやってることに対しての税金で、住民税と同じく自治体に払います。
確定申告してれば、お役所の方で勝手に計算して納付書が送られてきます。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で個人事業税が発生する可能性が低い理由は2つ。
- 年間所得290万円以内は非課税
- そもそも個人事業税の対象でないという見解
個人事業税が発生するのは、所得290万円以上の人だけ。
Uber Eats(ウーバーイーツ)で副業してて290万円は稼げる人はあまりいないので関係ないですが、専業でやってる人は当てはまるかもしれません。
。
そこで、問題になるのがUber Eats(ウーバーイーツ)の配達パートナーは、そもそも個人事業税の対象になるのかどうか。
税理士先生がこんな見解を書いてます。
以下のポイントからウーバーイーツ配達員は個人事業税課税上の事業には該当せず個人事業税が課税されるべきではないと思われます。
- 与えられた仕事を言われたとおりにやる
- 決められた報酬体系に従って仕事をしている
- 自分の事務所を持っていない
- 従業員を雇っていない
- 仕事を外注に投げることができない
- 取引先から仕事に必要な道具の支給を受けている(バッグのみですが…)
- 複数の取引先からの仕事を同時並行で受注していない(1社専属である)
- 経費がほとんど発生しない
つまり、Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員の働き方は、実質は給与所得とほぼ同じで個人事業税の対象に入らないということ。
都道府県から個人事業税の納付書が届いたら、Uber Eats(ウーバーイーツ)で働いてることを説明して交渉してみるべきです。
ちなみに、Uber Eats(ウーバーイーツ)の人が課税されるとしたら、以下の計算式で求めた金額になります。
(Uber Eatsの収入-かかった経費-290万円)×5%=個人事業税の金額
ということで、個人事業税を払うことになったとしてもそんなに高い金額じゃないでしょう。
ウーバーイーツの配達員が節税する方法

せっかく汗水たらしてUber Eats(ウーバーイーツ)で稼いだお金、できるだけ税金に持ってかれたくないですよね。
Uber Eats(ウーバーイーツ)の配達員が節税する方法は2つです。
ウーバーイーツの配達員の節税方法
- できる限り経費にする
- 青色申告にする
経費はしっかり計上
くどいようですが、税金の計算の仕方は以下の通り。
(ウーバーイーツの収入-経費)×税率
だから、経費の金額が大きいほど払う税金は少なくて済みます。
例えばこんなのが経費になります。
経費になるものの例
- 自転車の購入代
- 自転車の修理代
- スマホの通信費
- モバイルバッテリー代
- 専用ウェア代
とにかく、Uber Eats(ウーバーイーツ)イーツのために払ったお金は全部経費にしましょう。
グレーゾーンな経費まで知りたい人は以下の記事もどうぞ。
青色申告ならもっと節税

もっと節税したいなら・・・開業届を出して青色申告って方法で確定申告しましょう。
何でもっと節税できるかっていうと、「青色申告控除65万円」が使えるから。
普通の確定申告だと税金は
(ウーバーイーツの収入-経費)×税率
でも、青色申告だと
(ウーバーイーツの収入-経費-65万円)×税率
この65万円が「青色申告控除」です。
青色申告は、会計ソフトを使えば経理のことを知らなくてもめっちゃ簡単にできます。
会計ソフトは色々ありますが、大手の3つはこんな感じ。
青色申告すると税金のこともよくわかるし、何より払う税金が減って手取りが増えます。
本気でUber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぎたい人は、会計ソフトに難しいことはお任せして節税するのが良いです。
ウーバーイーツで稼ぐと税金は?まとめ
Uber Eats(ウーバーイーツ)で稼ぐと税金は3種類かかります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税※
個人事業税は、Uber Eats(ウーバーイーツ)の働き方ならかからない可能性もあるので、都道府県の担当者と交渉してみる価値あり。
税金は高いけど、ちゃんと申告して堂々とUber Eats(ウーバーイーツ)で稼いでくださいね。